早期退職 #3 早期退職の決断(周りの友人たちの話)

 退職を決める前に友人たちにも変化があった。
自分より少し早く学生時代の友人が退職した。正直、彼の退職には影響を受けた。これがなければ、もっと悩んでいたと思う。
彼の場合、いろいろ試した後、「やっぱり男は仕事が一番」ということを再認識して、約一年後には再就職した。
また、その少し前であるが、別の友人の話である。その友人は事情があり、仕事関係で苦しんでいるようであった。当時、私は何もできないが、昔話でもして気分転換してもらえばと何度かメールをしていた。
暫くしてこちらからの連絡に対して返信が途絶えた。色々、あるのだろう。仕方ないので、少し時間を空けようと思った。
その後、私は体調不良で会社を休職した。すると、風の便りで情報を得たのかずっと音信不通だったのに、突然、その友人からメールがあった。
内容は、「今はゆっくり休んでくれ。早寝早起き、日差し浴びて少しの運動をすればよし」と医師が言うようなメールがきた。もっともなことであるが、連絡するのなら、まずは、これまでの事(音信不通)に対して説明、謝るのが先ではないのか?と思ったがその時は、気遣いに対するお礼と、また仲間で飲もうと返信した。
その後、今度は「仕事とはそんなに大事なのかな?」と何を言いたいのか理解できないメールがきた。私に仕事を辞めろと促しているのだろうか?気持ちを共有したいのであろうか?よく分からなかったので、また、仲間で飲もうと返信した。
次に「仕事をやめるかもしれない」とのメールがきた。
私は、辞める、辞めないは人それぞれの事情もあり、無責任なことは言えないのでコメントできないと返した。
このやり取りを最後にその友人との連絡がまた途絶えた。一方的にメールしてくるだけで、私からのメールに対しての返信はなかった。
その後、友人が退職したという噂は耳にしない。いったい私に何を伝えたかったのだろうか?今も我慢して嫌な仕事を精神的に限界になりながらも続けているのだろうか?
この件は、もしかすると、彼なりのSOSだったのだろうか?と思うことがあるが、真相は分からない。長い付き合いでもあり、私は悲しい気持ちになった。いつかまた昔のように仲間と一緒に楽しく飲みながら昔話がしたいと思っている。

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